2018-06-16

過去・現在・未来……朝日新聞社のマクロン関係本の書評について

先週の9日、土曜日の朝日新聞朝刊紙面に立命館アジア太平洋大学(APU)学長の出口治明先生の書評が掲載されていました。翌朝、近所に住む喜んだ義理の母が私に見せてくれました。朝日新聞となるとやはり影響力が大きいようです。義母は「びっくりしたわ!」と申しておりましたので。

私としては非常に『革命 仏大統領マクロンの思想と政策』の紹介としては非常に分かりやすくありがたいなと思っておりましたので、写真にもとってブログなりTwitterなりですぐさま紹介したかったほどなのですが、朝日新聞の書評インターネットサイトは、紙面に出した1週間後にネットで公開すると私は思っていたため、待つことにいたしました。

ところが、私の検索間違いだったのか、勘違いだったのか、あるいは書評サイトがリニューアルされていたのか、既に今月の12日(火)に掲載されていたようです。


繰り返しになりますが、『革命』については、非常にわかりやすいご紹介をいただいております。本書を読んでいらっしゃらない方々にとって、判断材料にしていただけるのならなおさら、大変ありがたく存じます。要所が端的にまとめられていて、本でも何でも何かを紹介する・要約する場合はこのように書くのが王道だと改めて痛感した次第です。

なお、書評で少し言及されている、加藤かおりさんの翻訳したアンヌ・フルダ著『エマニュエル・マクロン ―フランス大統領に上り詰めた完璧な青年』も、私がお世話になっている同じ翻訳会社が関係しております。Kindle版も出ているようですね。

アンヌ・フルダの本は、アプローチが違って興味深いです。たとえば『革命』ではさらっとしか語られていないブリジット・マクロン夫人との関係などにも興味ある方にはよいのではないでしょうか。

おそらく『革命』は自著であるだけに、エマニュエル・マクロンが「何をしたいのか」を中心に据えており、『エマニュエル・マクロン ―フランス大統領に上り詰めた完璧な青年』はエマニュエル・マクロンが「どんな人物なのか」をテーマに据えた本だと考えればわかりやすいかもしれません。

自分は他者を見るときに判断材料として、その人の人となりや人格形成における背景、つまり現在と過去を重視するのか、その人のやりたいと主張していること、つまり未来を重視し、それに賭けるのか、そのあたりでも好みや評価は分かれるのではないかと個人的には思っております。

いずれの本も翻訳に当たり、手がかかっております。改めましてどうぞよろしくお願い申し上げます。

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