2019-05-31

鳥頭なんて誰が言った? 動物の「知能」にかんする大いなる誤解 電子書籍版本日販売です。

どんなにだるくても、スマホがあれば横になりながらこれぐらいの「お仕事」はできるもんなんですね。


紙書籍版と電子書籍版どちらがいいか?という正解はありませんが、電子書籍版は紙書籍版よりは割安であること以外に私が言えることがあるとすれば、次の点です。どちらもオススメします。






電子書籍も色んな端末、フォーマットがありますよね。
私は最近はKindle Paperwhite派ですので、アフィリエイトもありますし、一応Kindle版をあらためて宣伝させて下さいませ。よろしくお願いします。




近況報告(2019/05/31)

本日から電子書籍版も発売になります。よろしくお願い申し上げます。

2019-05-30

自粛(自己検閲)の時代

まずは『鳥頭なんて誰が言った?』の分類調査のご報告。
といってもそろそろ雑誌も仕入れにいこうかと思っていたところでした。ですので、まずは新宿南口のBooks Kinokuniya Tokyoへ。


でもなんといってもフィナーレを迎えてしまったビッグバンセオリー特集の本。これはマジ買いでしたね。こうして雑誌を買いあさったあとに、紀伊國屋書店新宿本店のほうに歩いて行きました。そうですね、これ以上気温が高くなったらちょっと外歩きは厳しいかな。そうなると、副都心線の地下道をあるいていくことになるんでしょうか……。


理工書は幸いにして4階にありますので、エレベーターが混んでいても1階からエスカレーターで行けるんですよ。これは昔からの紀伊國屋書店本店攻略Hack? というか、エスカレーターまだ残ってたんだってちょっと感動しました。
こうして『鳥頭なんて誰が言った?』がどこに置いてあるのかおそるおそる見に行ったわけです。



正直びっくり。霊長類の本といっしょに平積みになっていました。棚のカテゴリーも「動物学・進化」でして、本書は動物の知能とは何かを考えるにあたって、進化についても考察していますので、まさにしかるべき場所であります。
お気遣いくださいまして、重ね重ねお礼申し上げます。

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帰宅後、編集者でもあり、作家でもあるクリストフ・オノ=ディビオの記事を読みました。「抜粋」って書いてあったから、もしかしたら他の媒体で既にでていたものなのかもしれません。『アメリカン・サイコ』の著者であるブレット・イーストン・エリスのインタビューでした。私は、実は『アメリカン・サイコ』の映画も観ていないし、原作も読んだことがないので、この記事を読んで初めて知ったのですが、舞台は90年代、そして主人公パトリック・ベイトマンは事業家のドナルド・トランプを神のようにあがめているという設定だそうですね。
著者自身もリベラル系の政治家が好きではないようですが、トランプが大統領になったときに「パトリック・ベイトマンがきっと喜んでいる」というようなことを、冗談でツイートしたらしいんです。でも結局、その後、自分で削除したそうです。彼曰く、いまのSNS時代はみんながみんな自分を「被害者化」するものだから、もう何も言えやしない、とのこと。一時日本で流行った言葉「ポリコレ棒を振りかざす」ってやつですかね。

そういうふうに一世を風靡した作家でさえ、米国では自分のツイートを自己検閲してしまうのか、と驚いた次第です。

本屋さんに行く前に、エルジャポンのこのナタリー・ポートマンの記事も読んで考えさせられました。


ナタリーはこのインタビューでも言っているとおり、『レオン』での経験はすごく気に入っているんです。昔から。ナタリーが20代の頃にベッソンが『マチルダ』っていういわゆる続編企画をやろうとしたことがあったらしいのですが、結構乗り気だったという話も当時読んだことがあります。

ナタリーは自分が出世したのはこの映画のおかげだと言っていますが、あえて言わせてもらうなら、ジャン・レノの俳優としての潜在能力を引き出した唯一の人がナタリー・ポートマンだったわけですよね。ジャン・レノはベッソンの映画たくさん出てるけど、レオン以上の演技は結局ありませんし……。ベッソンだって引き出せなかったものを子どもだったナタリーは引き出しちゃったんだよ。

そういうふうなポジティブな思い出がある、ベッソンにしては名作映画でも、人に勧める(彼女の場合は自分の子どもに、となりますが)ことを考えてしまうと、「不適切」と自己検閲してしまう。だったらここはもう、ジョディ・フォスターにタクシー・ドライバーについて聞いてほしいよ。もう聞かれてて答えてるかもしれないけど。

www.cinemacafe.net

……3年前に答えているようです。でも、#MeTooの前だから今だとまた違うような言い方せざるを得なくなっちゃうのかな。

話は戻って、ブレット・E・エリスとポリコレ棒と、気に入らない言動があったらよってたかって叩くあれなんですけど、私の好きなフィギュアスケートの先般の世界選手権の最中に、米国のマライア・ベル選手のバッシングがあったんです。そのいきさつと顛末はもう何なので、知らない方は「マライア・ベル 世界選手権」でググればわかると思います。

何がすごかったかというと、練習中に故意に同門の選手の足をけがさせたとして、けがさせられた選手のファンが、本人のみならず、ベル選手の家族や友人までのアカウントまで出向いて(インスタグラムは誰がフォローしフォローされているか、公開アカウントならわかりますからね)ネットでバッシングの総攻撃をかけたことなんですよ。ちなみに国際スケート連盟としての見解は「故意とは認められない」とかなり早い段階で声明は出していたのですが……。

そして世界選手権後、ベル選手はこのような投稿をし、しばらくの間、コメントを受け付けない設定にしました。

そこで、自分のことを考えてしまうのです。私はいまや実名でTwitterもしています。それこそ不適切な発言なんてたくさんあります。たとえば私は「天皇制を続けるなら国民に一言聞いてくれたっていいでしょ」なんて書いてしまいますが、そのひとことで、一歩間違えれば私だけでなく、私の家族や友人がネットバッシングやら嫌がらせを受ける可能性だってあるんです。

でも、私には意見があります。それが一般的ではなく、常識外れで、モラルにすら反していることがあったとしても、それを表明するのは私の自由であり責任です。実名でやってますよ。個人的なこともずいぶんツイートしています。それがいいわるいかといえばよくないのかもしれませんが、それが私なのです。ですが、家族や友人がバッシングという形で人質に取られたら自分の思うように何が言えるでしょうか?
結局、自粛、当たり障りのないことを言う? 自己検閲? 実際、気を遣った発言をしないおまえがわるいって世の中になりましたよね。
実際、仕事のうえでも、政治的に当たり障りがないことを言う翻訳者のほうが依頼側としては好むと思います。

私はインスタグラムを自分の情報収集と一般に向けての発信のためにアカウントをとったときにこだわったのは、絶対にFacebookの個人アカウントと連絡先をリンクさせないことでした。そもそもビジネスアカウントをFBでいまさらとるのも…と先日書きましたが、そのきっかけはインスタグラムです。インスタグラムに関しては個人では利用しないようにしてビジネスアカウントのものしか使っていません。

インスタグラムってFacebookのアカウントがある状態で始めると、それはもうしつこく、Facebookのお友達をフォローしましょう、って出るんです。ビジネスアカウントにしてもですよ。で、関係ないそれこそフィギュアスケーターをフォローすると数人でロックがかかる。当初、黒柳徹子もフォローできなかった。フランスの出版社のアカウントも、何も。そしてFacebookのお友達をフォローしましょうと出る。
私は頭にきて、インスタグラムに苦情書きましたよ。わざわざ英語で。インスタグラムの自分の個人的な知り合いが誰であるか公開されるような形では使いたくない。かといって内輪用に使いたいわけではなく(鍵かければフォロー・フォロワー見えなくなりますからね)、自分の仕事についての発信と、情報収集に使いたいのであって、私の好きなフィギュアスケーターやセレブやあとは文房具の情報とか出版社の情報を見たいのだと。

私がいわんとしていたことがどうやら通じるようになるまで、優に2週間はかかったと思います。それまで私はスパムでもない証明として、とりあえずそれなりの写真を投稿していました。

私は自分の発言に対して何を言われようとかまいません。実際に不注意による発言で大いに反省すべきものもあるでしょう。ですので、何かおかしかったら私にメンションくださってもこのサイトの連絡フォームでもお使いになってもかまいません。ついでに申し上げるのもなんですが、仕事のオファーでもいいですよ。

ですが、家族と個人的な知り合いを巻き込みたくないですし、家族に至ってはTwitterでは私をうかつにフォローできないように(ほかの人たちにばれないように)ブロックすらしています。

今日はもうこんな時間になってしまったので、ここまで書いた理由のきっかけになった話はまた後日書きます。



2019-05-29

鳥頭なんて誰が言った?の誰は誰でしょうか?

『鳥頭なんて誰が言った? 動物の「知能」にかんする大きな誤解』がどうも鳥に特化した本だとみられているようなので、面白くなって渋谷の本屋さんに行ってみました。

うむ、やはり「鳥類」に置いてある。といってもレジそばの新刊コーナーにも平積みで置いてくださっているので、ありがたい限りです。

私はこのタイトルを編集者さんに提案されたときにとてもよいタイトルだなと思いました。これは前にも書いたとおり、原書「動物の知能」の副題「鳥の能と象の記憶力」からとっているのですが「鳥頭なんて誰が言った?」という文章って結局誰が誰に向けて放つ言葉かと考えると、この本の書いてあるテーマそのものを見事に表しているからです。

というわけで、少しそれについて書きましたのでご紹介します。




Facebookのビジネスアカウントをとるにあたって、実際のところそれほど翻訳もこれからできるわけでもなさそうだから、何をいまさらだよな、とも思ったのですが、やっぱり便利です。

ビジネスアカウント側は宣伝なので注目していただきたいし、当然公開設定になりますが、個人アカウント(こちらは公開範囲を基本個人的な知り合いに限定しています)のほうで自分の仕事を紹介するのに、ここに書いたことをシェアすればそのまま使えるわけです。それなりに考えた文章をいろんな媒体で書き直さなくて済むのは本当に便利だと感じています。

それに、自分の個人的な知り合いが誰であるのか見えにくくなるのでいいですね。
自分の範囲(まあ、私はつい普段の生活のこともTwitterでシェアしますのでいわゆるオーバーシェアリング的なところはありますが)の情報のシェアは自己責任で済みますが、私の場合、実名で仕事していますし、屋号があるわけでもなく、やっぱり知り合いの方の御名前とか勝手に誰にでも見られる状態にしちゃっていいのかなとかちょっとこわいんですよね。だって家族の名前だって下手したらばれるわけですし。
なので、個人アカウントの方々に「いいね」をお願いもしていません。個人アカウントにフレンドが数え切れないほどいるような人望の篤い人間ならいいですけど、程遠い人間なので🤪
考えすぎかな。

ともかく貼り付けた記事読んでさえくだされば、そしてこの本に興味を持っていただければありがたいです。

特に今回は初版部数、私が想像していた以上の数を版元の早川書房さんは出してくださっています。私ができることはもう実際にはないのかもしれません。ですが、この本だけでなく、これまでも何冊かお世話になっていますし、この先はどうなるかなんてわからないので、それこそ悔いが残らないように、この本については微力ながら恩返しになるようなことができればなと考えるようになりました。



そうそう、前回のマクロンの本は自腹でしばらくの間、指定のキーワードを入れると版元さんにリンクが行くようなGoogleアドセンスやってみたけど、今回は同じぐらいのお金をつかって私のたとえば今回貼り付けた投稿がランダムにあらわれるようなFacebookの宣伝ツール使ってみてます。といっても宣伝の場合、文章が長いのよくないらしいんです。なので、審査で通らないかも知れないけど、果たしてどうなるでしょうか。経験として面白いです。

近況報告(2019/05/29)

まずはなんといってもこの本をよろしくお願いします!



このところ色々考えるところ、ふとしたきっかけで過去の思い出がよみがえることが多くて、頭が疲れてしまうのですが、私が生きている次元はどこにあるのかをよくかみしめて生きていこうと思います。

2019-05-24

ところで「鳥頭(とりあたま)」って日本語としてポピュラーな表現なんでしょうか?

だんだん手抜きになってきている?いやそうではないのです。いろんなプラットフォームっていうんですか?をお試し中なのです。

まずは新訳書『鳥頭なんて誰が言った? 動物の「知能」にかんする大きな誤解』について最近書いたもの2つペタッとはりつけ。




それからMediumのほうに今回の本の解説と余談を書きました。




一気に書いたので後でなおし入れると思いますが取り急ぎ。
どうぞよろしくお願いします。




近況報告(2019/05/24)

昨日、長らく手をかけていた訳書が出版されました。




それなのにそのことについて書く気力が起きなくて。訳書のせいではなく、個人的な問題で、です。

そんなこと言っていても仕方がないんです。地球の生態系全体を考えれば私の心の痛みなんてほんのわずかで、私はとても恵まれた生活をしています。
毎日、いつ死ぬかも、いつ殺されるかも知れない、なんて思って生きているのではないのだから。でもこの世界の動物たち、そして人々さえも、そんなふうに生きているのが大多数なのです。

21世紀になってもう20年が経とうとしているのに、私たちは恥を知るべきなのかも。

2019-05-20

近況報告(2019/05/20)

はてなブログのほうには下書きに毎日のツイートのまとめが流れるように設定していました。

ふとこれをどうしたものかと考えたのですが、数ヶ月経った自分のツイートを読んでみると結構面白いです。

ああ、もっと冷静に書けば良かったとか、いろいろありますね。

そこで、数ヶ月経った今、その頃のことをふり返ってみてコメントを入れながら公開していくことにしました。

さきほど1月の10日分ほどアップしています。
自己分析になるのかな、そんなんでも興味があるかたはどうぞ。

2019-05-10

5月23日に新しい訳書が出ます。それとフランス首相に興味ある方いらっしゃいますか?

あちらこちらに投稿がとっちらかってしまっていますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

この本については色々と追ってご紹介させていただければ幸いです。


 

なお、最近私のマイブームwの一つがマクロン大統領よりもフィリップ首相の観察です。
国会演説の様子も見てるだけで突っ込みどころあるんですけど、それは脇におきまして、どうやら子ども好き?子ども受け?するようなので、そのまとめをこちらに挙げましたのでご興味のある方はよかったら見てください。



2019-05-06

近況報告(2019/05/06)

私のこれまでのお仕事のページに5月23日発売予定の本を追加しました。 どうぞよろしくおねがいします。 別ブログの「あなたが月を指させば、愚か者はその指を見ている」にも記事を投稿しました。フィリップ仏首相に興味ある方は癒やされてくださいませ。 5月5日でした…兜も鯉のぼりの置物も飾らずに終わってました。もういいかな。