2014-05-31

とりあえず行ってみることにしました。

紀伊国屋新宿南店の洋書売り場がワンフロア全体に拡大されたと聞きまして、昨日行ってみました。
いろいろレポートがありますね。

【新宿南店】 Books Kinokuniya Tokyo が5月29日(木)にオープンします
【あなたの街の紀伊國屋書店】日本最大規模の洋書空間 Books Kinokuniya Tokyo に行ってきました。
Kinokuniya Shinjuku South Store Foreign Books - 渋谷区 - 書店 | Facebook

時間に余裕がなく、フランス語書籍、旅行関連本、それからコミックスの売り場しかしっかり見られずに残念でしたが、これからもっとBooks Kinokuniya Tokyoとしてはこれを推します!といったバイヤーさんの個性が出てくるといいなと思いました。ポップがもっとあるといいかなあ。
今のところ売り場が単に倍になったという印象しか感じられないので。

フランス語書籍のコーナーにはBD(バンデシネ)はなく、マーベルコミックスと同じ並びに一つの棚があるだけ(といっても増えたのでしょうけど)というのが、わかりにくかったなと。これはおそらくフランス語というよりも外国漫画をひとくくりにして外国漫画のファンをターゲットにしているからだと思われます。フランス語のMANGA(これは日本の漫画のフランス語版コーナー)の棚の辺りにBDはComicsのコーナーにありますと表示してくれるとありがたいです。
でも、私も急いでいたので気づかなかっただけかもしれない…。

明日の日曜日まで洋書は全部2割引きだそうです。ここのところ、自宅のスペースの問題で、folio版で出ているようなフィクション、ノンフィクションの書籍はePagineというサイトで電子版があればそちらを購入するようにしているのですが、作品によっては、2割引き前でもここでfolio版買った方が安いようです。

あと、プレゼントのトートバッグ…いただいておきながらごめんなさい、本屋さんのトートバッグと聞いていたのでもっとしっかりした素材に違いないと勝手に妄想が膨らんでいました。先着人数減らしても、がっしりしたものにしたほうが、いただく立場からすると喜ばれたかも…。

私は紀伊國屋書店のクレカをメインのクレカにしているほどファンです。とにかく新装開店したばかりなので、これからにとっても期待! 

以下は購入した本。買ったばかりで読んでいないわけですから、お勧めとは言えないのですが、こんな基準で本を選んでしまうという話。

  • lonely planet NEW YORK CITY special collector's edition 
最後にNYCに行ったのが9.11の前の夏。息子を連れて行きたいなあと思って思わず。問題はこれ、2014年度版じゃないんですよね。
  • lonely planet NOT-FOR-PARENTS PARIS Everything you ever wanted to know 
息子に夏休みに外国に旅行するならどこに行きたい?と聞いたら「パリ!」と即答。実は以前、じゃんぽ~る西さんの本(『パリの迷い方』 )に興味を持った彼に読んで読んでとせがまれまして(漢字にふりがなないから読めないんですね)、際どい話も含めてそれなりに一時期音読してやったことがあるのです。パリでの悪戦苦闘ぶりがものすごく面白かったらしく、以来どうしてもパリに行きたいとことあるごとに。でも、8歳の子どもが本当に行って面白いのかな…。英語習わせてるのですが、どうにもセンスがないので、「本当にパリに行きたくて、そのためにこれ読めたら、連れて行ってあげる」と英語に対するモチベーション与えようかと思って。と言いつつ、単に私が読みたかっただけかも。

なお、息子はじゃんぽ~る西さん経由で「ヌキテパ」というフランス語を覚えたことが自慢だそうです。電話番させようかしら。

  • Michel Tournier Le miroir des idées 
イデーの鏡 』。読んだことなかったので。
  • Didier Daeninckx L'espoir en contrebande 
ディディエ・デナンクスの短編集。ゴンクール賞の短編部門を受賞したそうですが、賛否両論あるのでしょうか? 日本語版出てないんですかね。ここでFolio版買ったほうが電子書籍よりも安そうだったというのもあり、つい買ってしまいました。
  • Pierre Dragon, Frederik Peeters RG (intégrale) 
1巻2巻が一冊になったものがFolioで出ていたのでこの大きさならいいかもと。BDコーナーにあったもののなかでこれは日本語版なさそうだったし、とっつきやすいかな、などと思って。
  • Hebizo & Umino Nagiko Les japonais ne savent pas parler le japonais 1 
日本人の知らない日本語』のフランス語版。これはどちらかといえば自分の日本語とフランス語のお勉強用に。
  • Philippe Delerm Les 100 plus belles récitations de notre enfance 
初心に返って音読でもしようかと。息子につきあってもらおうかしら。あとイラストもかわいかったので。イラストがかわいらしいと、紙の本を買おうという気になりますね。
  • Paul Glendinning Maths in minutes 
今月セドリック先生の明治大学での講演を聞いてきた後ということもあって、「なにこれ、案外英語で書かれている方がわかりやすいかも」と思って衝動買い。でもこれに関してはkindle版のほうが全然安かったみたい(Maths in Minutes: 200 Key Concepts Explained in an Instant )。

なんだかコメントに値段のことばかり書いてしまいましたが、書籍に携わる仕事していても、なかなか厳しくて、本買うのも大変なのです。

2014-05-20

圧力が掛からないと激しく焦げる。

どうも圧力鍋の調子が悪く、圧力がかからないまま、中を激しく焦がしてしまいました。
何度も重曹水を沸かして焦げを落とすのに時間がかかるかかる。まだ取れない。
時短料理どころじゃない時間の掛かりよう・・・・・・。

でも重曹水がしゅわわわわっと沸騰するのを見ていると、なんだか心が落ち着きますね。

メーカーに問い合わせしないと・・・・・・。

なお、2年ほど前に返礼用のカタログで選んだこの鍋です。パッキンは買い換えたのだけど・・・。


 

追記:どうも重りのステンレスボールがなくなっていたようで、そのせいで圧力が掛からなくなっていたもよう。メーカーさんがまずテスト用のステンレスボールを送って下さるそうです。それでうまくいくようなら、そのままそのボールを使ってもいいとのこと。ありがたい・・・。うまくいくといいなあ。
追記2:送っていただいた重りを蓋にはめて、300mLの水を入れて圧力がかかるか試したところ、見事に、元のようにうまくいきました。メーカーさん、本当にありがとうございました!

2014-05-19

My Song


妖精帝國

「yousei teikoku知ってる?」と聞かれて、
私も含めてその場にいた人たち誰もわからなかったの…。
ここぞというときに仕事をしない私の輸入SIMフリーiPad miniが使い物にならず
(やっぱり普通にスマホを契約した方がいいのかな)、
他の方のiPhoneをお借りして見せていただいた動画。
でも飲食店で見てもよく聞こえなかったので、帰宅したのちじっくり拝見しました。
意外と病みつきになる。



Nightwish

「最近オランダ人の女性ボーカリストが入った北欧のシンフォニックメタルバンド」ってこれかな?



ニナ・ハーゲンの東京でのコンサート

うん、私だってニナ・ハーゲンはなんとなく知ってたさ。
でも東京でコンサートをやったことがあるとまでは知らなかった。


『定理が生まれる』で「私」が苦労したのは第28章です。最初読んだ…いえ、その箇所を見たとき「これはやばい、どうするよ?」と思いました。セドリック先生ご自身が聴く曲を数ページにわたって延々と挙げていきます。ほとんどがフランスの歌謡曲、フレンチポップス……ヴァリエテ・フランセーズです。そもそも知らない曲ばっかりですし、ただタイトルを日本語にしていってもどうしようもないし、邦題があるのであれば、そちらを書かないといけないかもしれないし、どうやら曲名をただ並べているわけでもなく歌詞からの連想も書き連ねているようだし、どうすれば読み手にわかった気になってもらえるのだろうと考え込んでしまいました。
 で、自分が出した結論は「いっそのこと全部訳注つけとく? くどいとかいらないって判断されたら削ればいいんだし」。
 一昨年の年の瀬、ちまちまとYouTubeで曲の一部を聞いてみたり、歌詞を調べてみたり、もちろん日本でリリースされたことがあって邦題があるのか否かを調べてみたりして、ああなるほどこういうことを言いたいのかなあ、などと感心しながら読み進めました。先生が翻訳者向けにと送ってくださった注釈のいくつかも、その章には反映されています。
 でもね、調べきれないんですよ…そこで、先生にメールで質問しました。「日本の一般的な読者にはほとんど知られていない曲ばかりのようなので、訳注入れようと編集者に提案しようと考えています。でも、この曲とこの曲とこの曲は、何なのかよくわからないんです……ところで、この歌手のファーストネームはベルトランじゃなくてベルナールだったりしませんか?」などと……著名な数学者で大きな研究所の所長をつかまえてきいてよかったんでしょうかね? 12時間でメールの件数がたったの88件とかおっしゃってる先生つかまえて、「『シャンゼリゼ通りの滑走路』ってもしかして、どこかのクラブか何かの名前なんですか?」なんてトンチンカンなこと聞いててよかったのでしょうか…?
 私がしつこく音楽について質問していたことを覚えててくださったんでしょうね。だから、冒頭の話をふってくださったのだと思います。でもですね、私は先生が第28章で一言も言及しなかったジャンルの音楽……ごめんなさい、ジャズが好きなのです…とまでは言えませんでした。

KJ Berlin 2009 My Song  ←だからといってジャズと言えるかわからないけど、このバージョン好きです。 

2014-05-16

サインいただいてしまいました。

セドリック・ヴィラーニ先生にサインいただきました。


日本語版に数学が出来ないにもかかわらず共訳者の一人として携わるにあたって、諸事情から原書をいただかないままでいました。
色々書き込みやすいので、私は原書の紙コピーでいいです!と版元さんにも仲介していただいている翻訳事務所さんにも申し上げたまま、何の問題も感じることなく翻訳作業をして過ごしていたのです。

3週間ほど前にセドリック先生が来日すると聞いたとき、ついにお目に掛かれるのかと嬉しくなったわけですが、「苦労したフランス語版の本にサインいただけたらうれしいなあ」と思いました。そこで、Grasset社の初版を購入しようと思って、国内で色々探したのですが、在庫がないと言われて…。

ゴールデンウィーク挟んでしまうので、フランスから取り寄せるのも間に合うか微妙な納期。

フランス語の書籍をすぐに日本で手に入れようと思い立つと、問い合わせる書店が3~4店ぐらいあります。今回、Folio版の在庫ならあるということで取り置いていただいた欧明社さんに連休明けに買いに行きました。

このネット通販のご時世に、涙ぐましい努力の末に確保したわけです。

でもよく考えてみたら、サインいただくなら日本語版でもよかったかも…などと。

というのも、セドリック先生は、日本語版の挿絵の印刷具合のほうが、オリジナルのフランス語版よりきれいだと、とても喜んでいらっしゃったからです。そうですよね、日本の単行本は紙質がいいもの。

そして巻末のテキストが鵜飼正二先生がセドリック先生のフィールズ賞受賞を『数学セミナー』誌で紹介した原稿だということを知って、それはもう喜んでいらっしゃいました。
鵜飼先生がお亡くなりになられたときに、セドリック先生は英語で追悼文をご自身のブログに載せています。まるで、今回日本語版が出るにことになって、鵜飼先生からお返事をいただいたような感じがしたとのことです。

数学が出来ない私がこのエピソードに触れるのもおこがましいのですが、セドリック先生のお人柄がわかる印象的な出来事でした。

ともかく、サインいただいた本は私の一生の宝物です。